これはあくまでも
個人的な意見です
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LastUpdate 2006/5/28
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■個人情報の取り扱い
仕事に関連してご連絡を頂くようなホームページを設置する場合にはこの項目を
書くようになっていますね。「個人情報保護法」によれば、対象が5000人以上。
とありますから、私は適用されないのでしょうが、一応書きます。
建築士は、職務上知り得た情報を他の目的で漏らしてはならないので、大丈夫。
たとえば、私は必要とは思いませんが、公的助成制度を利用する場合、
建物の「建物の所有者である事を証明する書類」を添付しますが、その中には、
抵当権の設定などの情報が記載されている場合があります。
私は、なるべく見ないようにします。役所も必要なんでしょうかね。
個人情報については、以上がすべてであり、通常の設計業務でも信用して頂くしか
ありません。 私はどうしようもありません。 知られて困る情報は出さないで下さい。
■エピソード1
いつかは、どこかで書きたかった事を、ここに書いておきます。
ある方(Y氏とする)から、耐震診断のご依頼をいただき、訪問し打合せをしました。
診断費用は安めの設定とし、各種書類をそろえ、行政の担当窓口へ提出しました。
その行政担当部署では、耐震診断費用は、施主との打合せで各設計者に任せる、
という立場でしたが、助成金を利用するので、いつもの料金より安く見積りました。
その後、呼び出しがあり、「内部で書類を回すに当たり、料金を訂正して欲しい」と
言われ、「内部処理だけだから、2重線で取り消し、訂正金額の上に押印でいい」
という事でした。その後、「上司から言われたので、訂正印ではなく、作り直して」と
言われたので、私は「依頼者には初めの金額を提示しているので出来ない」と
言ったものの、今後お世話になっていくのだろうし、「内部だけだから」という事で、
了承しました。 担当者の面子を立ててやったつもりでした。
その後、依頼者とは、数度の打合せをし、「建築士の耐震改修講習会」へも一緒に
出席するなど、信頼関係を深めたつもりでいました。
その方は、講習会の内容を十分に理解するだけの能力の持ち主でしたが、
担当課では「民間からただ一人の参加者だよ。分かるわけないよ。」との評価でした。
事務処理がその担当課から、出納担当の課に移った段階での書類には、当然、
訂正した金額しか伝わっていません。
ある日、Y氏から「打合せしたいし、聞きたい事もある」との連絡があり、出かけました。
Y氏いわく「何とも面妖な事があるものだ、と感じた」との事で、訂正した金額記載の
書類を提示されました。
私は弁解しようとしましたが、「契約書も2種類作れば分からないと思ったのだろうし
耐震改修の設計料も本当は見積通りではないのではないか」と言われながら、
「なんだ、担当者は、ただ自分の保身か上司からの評価を気にしただけか」と理解出来、
その後は、しばらく、助成金を使う耐震診断は、お断りしていました。
訂正した際に「証拠になるから」と持ち帰った、2重線に訂正印を押した書類は、今も
保存してありますが、Y氏へは、言い訳になりますので、提示していません。
現在は、耐震診断・改修助成制度の担当部署が変わりましたので、私も復帰しました。
機会をみて、新しい担当にその事を言ってみたところ、「ああ聞いています」との事で、
他の設計事務所の方も、あの担当者には、同じような目にあっていたのでしょう。
その後、別の仕事で、当時の担当者が扱う業務をした時には、こちらが言わないのに
「貸し」を返していただき、業務を円滑に進める事が出来たので、「まあいいか」です。
■エピソード2
これは、大したことではありませんが、こんな事もあるんですよ。という事を。
やはり、耐震診断を依頼していただいた方、ご主人が東大の教授を退官された方で、
奥様は、国立一期校(古いかな)の薬学部を卒業された方。(特定できないでしょうね)
学歴の高いご家族の例で、それでも悪質業者にはだまされそうになる、という例です。
木造2階建てで、しっかりした造り、当時の図面では、通し柱が7カ所あります。
基礎もきれいで、床下換気口の4隅にクラックもなし。どう見ても、壊れそうもない。
私に依頼される前に、DOC−Wという木造耐震診断ソフトで診断した結果があります。
その業者は、「床下を通る為、基礎を壊してもいいですか?」と許可を得て破壊した。
診断の報告書にはその際の写真が貼付されていて、「基礎が壊れているので危険」
という結果でした。 なお、そのソフトは、最近「東京都推奨」が取り消されました。
何か、「推奨」取り消しとなるような使い方をする業者がいたのかも知れません。
ちなみに、この方からは、耐震診断以外にも、専門外のご依頼がありました。
「水道が漏るので、直してもらいたい」との事で、私から「水道センター」に依頼。
ただし、私は設計が担当であり、工事担当ではありません。これもボランティアです。
頼りにされると、断れないですから、何とか処理してさしあげますけれども。
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