耐震診断&耐震補強改修



これはあくまでも
個人的な意見です

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LastUpdate 2006/5/28

   5.耐震改修工事−−−安くする方法は

 ■どこまで安全にすればいいのか
  「耐震偽装問題」などで最近取り上げられている、法令の○%の強度という時、
  その法令で求めている強さは、500年に一度の地震で倒壊しない事です。
  ですから、今現在、取り壊しが始まっているマンションなどは、一部の階の補強だけで
  十分に安全に住めるようになるのではないか。と私は思っています。
  ですから、私には、国土交通省の対応が不思議で理解できません。

  これを、戸建ての木造住宅に当てはめた場合、1階が圧壊しない事となります。
  木造住宅の場合には、その費用さえあれば、比較的簡単に補強できますが、
  前の項で書いた、リフォーム屋さんだけの判断では、安全な補強は出来ないと
  思います。 優秀な技術者のいる業者もあるでしょうが「マレ」でしょう。

  上記の事も、あくまでも私の「個人的な」考えですから、注意が必要です。

 ■耐震改修設計の方法
  建築基準法46条及び国土交通省告示1460号による検討をし、その基準を満たす。
  これも、いつ改正されるか分からない法律ですから、あまり当てにはなりません。

  建築防災センターの規準による耐震診断をし、耐震改修設計をする。
  責任はとれないと明記する事を条件とするような規準は、どこまで信用できますか。

 ■どうすれば安く補強できるのか
  まず、何を最優先とするのかを、あなた自身で考えてみる事です。
  自分だけの命を守るのか、もう住んでいない子供の「思い出」も守るのか。
  見た目を重視するのか、とにかく壊れなければいいのか。
  それを考え、補強する目的をしぼるだけで、工事費用はすごく安くなります。

 ■余談・・・とは思えませんが
  「ついでに浴室をリフォーム」という考え方は正しいのか?
  多分、大多数の方は、ついでにあそこもここもと、考えるのではないでしょうか?

  ついでですから書きますが、水回りの工事はどこでも専門の業者に外注します。
  構造部材の補強工事が得意な業者は、水回りの工事経験が少ないでしょう。
  そうすると、便器や浴槽などの仕入れ価格が高いので、工事費も高くなります。
  やはり、耐震補強は補強、他のリフォームは別途と考えた方が絶対安いです。

  第一の目的は、「生命の安全確保」にするべきではないでしょうか。

  これについては、さまざまな条件をお持ちでしょうから、ご自分で考えてみましょう。