耐震診断&耐震補強改修



これはあくまでも
個人的な意見です

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LastUpdate 2006/5/28

   2.耐震診断−−−公的助成制度

  「千葉市耐震診断助成制度のご案内」のページです

 <耐震診断助成金手続きの流れ> (時間のある方だけお読み下さい)

 ■1.依頼者より連絡
  市の診断士リストで見たので依頼したい旨の電話(100%電話)

  市の担当に相談済みの場合は下記は簡単に済む。
  補助金の対象であるか、確認の質問。対象外の場合は説明。
  現地確認(条例では、この段階では耐震診断を行ってはいけない)
  場合によっては、簡易耐震診断の実施協力(年配の場合は必要)

 ■2.補助金交付申請(委任状などの付帯事項は省略)
  書類作成のための打合せ。(2〜3時間程度、雑談も含む)
  許可を得て、現場写真を撮影(2〜3枚程度との規定あり)

  住民票の取得(費用はこちら持ち)
  当該建物登記事項証明書の取得(費用はこちら持ち)

  耐震診断費用の見積書作成
    行政担当は依頼者との合意の金額という建前だが、
    距離や調査内容の程度に関係なく、一律を強要する。
    口頭では、「強要するわけではないよ」と繰り返す。
    →仕事とは言えない金額となる。(慈善行為)

  関係書類提出(ほとんど診断士が代理で提出する)

 ■3.契約
  依頼者は、2.の段階で現場を見て、打合せをする事を望む。
  条例では、契約後でなければ、耐震診断をしてはいけない。

  現実にはそうはいかないでしょう。
  診断に来てくれるからと準備して待っていてくれるのに、
  「診断は後日です」と言って理解していただけるでしょうか。

 ■4.耐震診断
  やっと本当の業務となるが、まともな図面が揃っている場合は
  まれなので、診断士が作図し、耐力壁の位置を想定して診断。

  要補強という結果を出すための規準なので、当然、結果は
  「倒壊のおそれがあるので専門家に相談しましょう」となる。

  前にも書いた通り、「壊れない」と診断して壊れた場合には、
  建築士法により罰せられるので、「壊れない」とは出来ない。

 ■5.私の場合
   4.が実情ですが、どう見ても、工事の影響でかえって弱くなると
   思えるような、しっかりした大工さんによる住宅の場合、私は
   「今までも何度か地震に遭われたと思います。支障はなかったと
   思いますが、いかがでしょう。このままでも大丈夫だと思いますよ。」

   と耐震改修工事は勧めません。予算は他に使って下さい。

   文句あるか!、どうせ私の責任だろう!、役人は引っ込め!
   とは言えない立場ですが、依頼者の立場に立った結論です。

   余談ですが、建築士法の改正により、この住宅が壊れた場合、
   懲役1年以下または罰金100万円以下です。どうします?

 ■6.実績報告
  ・耐震診断をした報告書
  ・・・・・
  ・・・・・(後でまとめます)
  などの必要書類を添付して、担当窓口に提出します。

 ■7.補助金交付請求
   補助金確定通知書を受理したら、診断士に報酬を支払ってから、
  ・領収書
  ・・・・・(後でまとめます)
   を添付して、書類を提出

 ■8.補助金受理
  耐震診断業務の終了です。

  ここまでやって、あなたなら、報酬はいくら欲しいですか?
  多分希望する金額は、いただけません。

  ここまでを無料でやってくれる業者・団体が「うようよ」います。
  (もちろん、行政の補助金申請まではやってくれないとは思います)
  立派な団体だと思います。これについては、別のページで書きます。

  ところが私の経験では、そういう団体に、無料で診断していただいた後に、
  私のような、有料の診断士の所へ、耐震診断の依頼をする方が
  いらっしゃいます。 防災意識が高い方々ですから、むしろ多いですね。

  さすがに、シロウトの診断では納得できないのでしょうね。